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ブログ2026.03.15
結局の所、ネクタイの結び方の正解は何か?
【Tailor Fukuoka -テーラーフクオカ- 銀座 Blog】
皆様こんにちは。
テーラーフクオカ銀座店の木村です。
先日、沖縄に行ってきました。
気温は20度を超えており
夏物のジャケットを着て行きましたが
それでも暑かったです。
さて、本日はこちらの紹介。
ネクタイには様々な結び方があります。
代表的なのは
一番シンプルなプレーンノット
プレーンノットよりも大きくなるダブルノット
英国式のウィンザーノット
ウィンザーノットを片側のみで簡略化した
セミウィンザーノット等。
10年程前まではノット(結び目)は
小さくするのがカッコいいというような
潮流(流行)があり、この業界では
とりあえずプレーンノットで結べばOKと
言われる事も多かったですが
それから、私なりにファッションを勉強し
格率が作られていく中で
どうも、そうではないなと感じているのです。
そもそも何故、当時はプレーンノットが
主流だったのか。
これは、それより前の時代に流行っていた
ブリテッシュ調のスーツトレンドが
反転してイタリアンクラシコが
主流となっていく過程で
構築的な英国調のスーツに合う
大き目の結び目よりも柔らかで細身の
当時のイタリアン系のスーツには
小さく主張の少ないプレーンノットが
よくマッチしたのだと思われます。
(流行というもの自体が前時代への
反転というかアンチテーゼ的に
作られていくものですから)
それからスーツやシャツの流れは
色々な変化がありながらも
何故かネクタイはプレーンノットで
小さく結ぶというのは
固定化されていたように思います。
さて、前置きが長くなりましたが
私の中でのネクタイの結び方の正解は
「ものによって変わる」です。
何ともありきたりな答えですが
様々な経験と考察を繰り返した結果
私はこれが一番だと思っています。
そもそも、ネクタイというのは
物によって厚さや長さや横巾も変わりますが
それら全てを同じように結ぶというのは
あまりにも、大雑把な考えだと
思いませんでしょうか。
スーツやシャツも
素材やどういう風に作るかによって
細かな調整をするのは
当たり前に行われるものですから
それはネクタイにも当たり前に
適用されるべきものなのです。
例えば、スーツのサイズが細身なのであれば
それに合わせてノットが小さくなる
プレーンノットは相性が良いように
思いますし反対に英国的な
クラシックスタイルであれば
ウィンザーノットや
セミウィンザーノットの方が
相性が良いでしょう。
また、ネクタイ自体が厚めであると
ウィンザーノットだとボリュームが
出過ぎてしまい結びにくくもなりますから
セミウィンザーノット位がおすすめですし
合わせるシャツがピンホールや
タブカラーの場合は反対に
セミウィンザーノットかプレーンノットが
おすすめです。
ただ、プレーンノットは
結び目が小さくなりすぎるので
ボリュームが足りなくなり
結んだ際の横幅が狭いので
それはそれでディンプルがやや出にくいので
個人的にはセミウィンザーノットが
中庸的に使えるので好みです。
こちらは一般的なシルクタイを
プレーンノットで結んでいます。
縦に長く小ぶりなノットが特徴です。
同じネクタイをセミウィンザーノットにするとこう。
プレーンノットよりも三角形になり
ボリュームのあるノットが特徴。
こちらはウィンザーノット。
セミウィンザーノットよりも
大きなノットになり綺麗な三角形になります。
逆にこちらは薄手の
麻のネクタイをウィンザーノットで
結んでいます。
こういう薄手のネクタイを
プレーンノットで結んでしまうと
ノットが小さくなりすぎて
弱々しい印象になってしまい
ディンプルも作りにくいです。
私はセミウィンザーノットを
メインとしつつ薄手のネクタイは
ウィンザーノットで結ぶようにしています。
特にウィンザーノットは慣れないと
結びにくいと感じるかと思いますが
クラシックな印象で形も綺麗に見えますので
ぜひ、試していただきたい結び方です。
ネクタイには様々な結び方がありますが
意外と一種類しか知らない(出来ない)
という方もいらっしゃるかと思いますが
スーツやシャツ、あるいはネクタイ自体によって
結び方を試してみてご自身に合うものを
探して見て下さい。
最終的には色々考え続けた先に
見つけた自らの粋に合うのが一番です。
銀座店 木村
私の洋服に関する考え方は下記に
書いてあります。











