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2025.05.16

私がファッションを好きな理由。

【Tailor Fukuoka Ginza Blog】

 

皆様こんにちは。

テーラーフクオカ銀座店の木村です。

 

先日、夏用の黒いパナマハットを

オーダーしてきました。

デザインはシンプルに

ハイバックブリムに

ティアドロップクラウン

完成が楽しみです。

 

さて、本日はこちらの紹介。

 

木村,スーツ,オーダー,クラシック,スリーピース,英国,ステッキ,ハット,ブラウン,ヴィンテージ

 

私は明確にファッションが好きです。

 

好みとしてはドレススタイルで

クラシックなスタイルで

既成品よりもオーダーメイドが好きです。

 

皆様もこのブロブを

読んでいるという事は

少なからずファッションが

好きなのだろうと思います。

 

それぞれ、方向性や考えの違いはあれど

ファッションが好き

あるいは、どちらかと言えばという方は

割と多いと思います。

 

では、皆様は何故ファッションが

好きなのだと思いますか。

 

こう質問されると即答出来ない方も

多いのではないでしょうか。

 

別に即答出来ない事が悪いと

言いたい訳ではありません。

 

逆にこの質問に答えを持っている方もいるでしょう。

 

例えば、

服を通じて自身の魅力を高めたい

好きなファッションに身を

包む事で得られる高揚感を求めている

あるいは、知識欲・経験欲を満たす目的か

、、、ここには様々な理由があるでしょう。

 

さて、それでは何故、上記の理由を求めるのでしょうか。

 

更に、それでは上記の理由を求める理由は何でしょうか。

 

(ちなみに、その他の全てにおいてこれを続けると

所謂、目的と手段の錯覚を知れます)

 

、、、、

 

これは終わりのない問いであり

これを終わらすには何らかの

形而上者にその理由を求めるほかないでしょう。

(あるいは何も無いとするか)

 

ただ、それは前提にしながらも

私がファッションが好きな理由を

勝手にほざかせていただきます。

 

それは一言で言えば

ファッションという物が持つ

無意味性を好んでいるのです。

 

どういう事か。

 

例えば、服には様々な効果があります。

 

①見た目を良くする事で

人から好かれる、好感を抱かれる

(そうなりやすい)

 

②自分の所属や階級を

表す事が出来る

 

③寒さや暑さといった環境要因に対応出来る

あるいは、怪我から身を守る

 

この他にも色々なものが

考えられるとは思いますが

この中で生物学的存在として

必要なのは①と③でしょうか。

 

社会的存在として必要なのは②でしょうか。

 

では、今ここの対自存在として

必要なのは何でしょうか。

 

ファッションをお洒落という

要素で突き詰めて考えた際に

生物的や社会的の目的を排したならば

そこに意味などは無いはずです。

 

ファッションは自己満足であると

私は伝えていますが

アプリオリな目的の無い行為を

選ぶ事、選ぶ事が出来る事

これこそが、究極的に意味のなく

目的価値のない極めて

人間的な行為であると私は考えます。

 

この自由

自由こそ人間を人間たらしめるものであり

そして自由とは何でも出来る事ではなく

自らの格率に従い

己を縛る事こそが人間的自由

人間的卓越性であるのです。

 

だからこそ、私は常に

自分のファッションを貫きます。

 

休日も同じ格好をしていますし

世界の全てが居なくなったとしても

私は同じ格好をするでしょう。

 

勘違いしている方も多いですが

どんな人生を望むかによって

生き方を選択するのではなく

どう生きたいが先にあり

それを支える為の舞台、飾り、補助が

人生なのです。

 

自己も他者も世界も人生もこの命も

自分が自分を全うする為の

副物でしかないのです。

 

(もちろん、それらを単純に蔑ろにして良いと

言っている訳ではありません)

 

以上が完結にまとめてしまいましたが

私がファッションを好きな理由です。

 

クラシック,1920,1930,年代,英国,イギリス,ブレザー,スーツ,メタル,釦,ボタン,ダブル

 

 

 

銀座店 木村

 

 

 

ファッションを通して私が考えている事。

オールシーズンなど存在しない。

コートの着丈の正解はどこか?

ジャケパンにベストが必要な理由。

私物のシャツ紹介と小話

私がオススメしない理由と、、、

私がクラシック、オーセンティックを薦める理由。

自分と自信を持つことの大切さ。

「服を着るのなら、今この瞬間から」

スーツの着丈について思う事。

スーツのクリースについて思う事。

最近のスーツは太くない。

股上と股下が変わると見た目は、こう変わる。

本切羽は、外さない。

理想のスーツのサイズとは。

靴下の長さと色と柄について思う事

似合わない色とは何か。