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2024.01.07

2024年はどう着る?

【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】

 

皆さまこんにちは!

テーラーフクオカ新宿店の斉藤です。

 

年明け早々に早々と時期尚早なお話ですが、

この業界におりますと

そんなに鈍に構えているわけもいかず、

次の春夏シーズンに向けた

私物の仕込みを始めないとなりません。

 

 

さて2024春夏はどうしていこうかなと・・・

スーツ、ジャケット、パンツ、シャツ・・・

あれをああして、これをこうして・・・

カサカサと乾いた様相の

春夏服地特有のテクスチャーに触れるには

冬場のささくれだった指先に一抹の不安を覚えますが、

ゆらゆら呆けて油断かましているのでは、

春一番が通り過ぎてしまいます。

 

 

時に皆さまは、お洋服を選ぶにあたっての「起点」は

どういったもの・ことになりますか?

一番わかりやすいのは

「TPO」を踏まえることでしょうか。

いつ・どこで・どういった場面で着るものなのか、

これらが鮮明になることで、

自ずと手に取るべきアイテムが浮かび上がってきます。

お客様に生地をお選びいただく際にも

それにフォーカスしたヒアリングをよくしていますね。

 

 

または、アイテムの色・柄・肌触り・作り・ブランドetcの

「プロダクト」を起点とした選び方。

これはもう少し趣味嗜好に寄った考え方ですね。

洋服を好きになると服そのものの歴史や文化を

突き詰めていきたくなるのが性です。

それに執着しすぎるのもいかがなものかと思いますが、

洋服の本質をとらえようとすると

一度は行き着くポイントだと思います。

 

ウィリアムハルステッド 軍物生地 パレードパンツ

 

ただ不詳斉藤も末席ではありますが、

一応アパレル業界の人間とのことなので、

洋服を選ぶ(仕立てる)にあたって

もう少しだけファッション的な視点が加わります。

 

それは「スタイリング」を起点とした選び方。

抽象的な表現かもしれませんが、

つまりは自分がどういう「着こなし」をしたいか。

 

ストリートが出自の海外の不良スタイルは

現代の装いにも多大な影響を与えているエヴァーグリーン。

 

自分の思い描く着こなしを叶えるためには、

あの色であの柄であのサイズであの生産国で

あのあのあのanoちゃん・・・・という掘り下げで

手に入れるべきアイテムに終着する方法論です。

 

ワーカー特有のラフなロールアップは

真似しようと思っている時点で再現は不可能です・・・

 

TPOファーストはもちろん間違いありません。

ことビジネス・ドレススタイル的視点で捉えると

むしろその考え方が大正解です。

しかしながら、

ファッションはマナーという視点もありますが、

その一方で自己表現のコンテンツであると

私は思っております。

 

 

つまり何が言いたいかというと、

不詳斉藤はこれから春夏に向けて

スーツ・ジャケット・パンツ・シャツを

仕込むにあたり、

2024年はどういうスタイリングで行こうかなぁと

思案しているところ!ということで。

皆さまもぜひスタイリングファースト的視点で

お洋服を選んでみてはいかが?ということで。

ちょびっとでもわかってもらいたいわけで。

富良野は寒いわけで。

おあとがよろしいようで。

 

斉藤