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2019.11.10

繊維の宝石・カシミアが・・・

【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】

 

まいど^^

いつもテーラーフクオカのブログを

ご覧頂き、ありがとうございます。

新宿店おやじ:南でございます。

 

天候も落ち着いてきましたが、

めっきり朝晩の冷え込みが厳しく、

日によってはコートが必要になることも・・・

皆様、体調管理には十分ご注意ください。

 

 

「コート」の話が出たとこで、

本日は「スペシャル生地」のご紹介を

 

先日、前田からも紹介のあった「カシミア」

 

ブラック、 ネイビー、 チャコールグレー、 ブラウン、 キャメル

 

室内&未熟者;南の撮影の為、

「ほんとにカシミア・・・?」

と、思われてもしょうがない画像ですが、

 

 

 

 

これが、店の入り口で撮った画像

いかがですか・・・

未熟者:南の腕前でも「この艶、つや、ツヤ」

 

このカシミアのコートがなんと・・・

「65周年企画 ¥65,000(+Tax)」

 

フェア開始から「カシミアコートはどこ・・・?」

と、大勢のお客様にご来店頂いております。

数量限定につき、お早目に!!!

 

 

 

 

ここからは、カシミアに関する薄い蘊蓄の為、

ご興味ある方だけ、お読み頂ければ・・・^^

 

この業界30余年

駆け出しの頃は「カシミア」と、聞いただけで、

触るのもためらうほどの高級素材。

 

生地のカットを依頼されると、

誰がカットするかで譲り合いするほどビビッてました。

と、いうのも余裕持ちすぎると上司から

「お前、これが1cmでいくらするか解っているのか!」

と、言われ・・・(それほど高価なもの)

1cmでも短いと、工場から要尺が足りないと言われ・・・

「繊維の宝石」と呼ばれる所以でもあります。

 

 

そんな高級素材が下落した時期もありました。

カシミア産地を有する某国が繊維大国に

なりかけの頃、日本のアパレルさん、量販店さん

が打ち出した企画が

「カシミア100%ジャケット&コートが¥〇〇,800」

と、いうもので、我々オーダー業界にもそのしわ寄せが。

「なんで、おまえんとこは高いんだ」

 

なぜだと・・・?思いますか・・・?

 

単純に大量注文だから・・・

だけではなく、その目付(重さ)です。

それまでのカシミアは

コートだと  450~550g/m(500前後が多かった)

ジャケット  380~400g/m

の目付が妥当とされていました。

(防寒が目的の為)

 

それがコートで400g/m以下の素材を

使用して破格での販売につなげた訳でございます。

(糸を使う量が減る)

 

同じ素材でも産地によっても価格は違いますし、

また、生産方法によっても変わってきます。

 

近頃はネット普及に伴い、いろんな情報を

お持ちの方が増えてきましたが、

素材だけ、生産国だけの判断ではなく、

ほ・ん・も・の

を見極める目も必要かもしれません・・・^^

 

ここまでお読み頂いた皆様、

南の薄い蘊蓄にお付き合い頂き、

ありがとうございます。

 

因みに現在展開中の「cashmere」の

コート地は全て 450g/m以上でございます。