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2020.03.09

シーズン初めが一番おいしいワケ

【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】

 

こんにちは

テーラーフクオカ新宿店の豊島です。

(2020年3月より銀座より異動しました)

 

生地選びイメージ

 

お付き合いが長い顧客様でしたら

聞き覚えがある情報かもしれませんが

我々から

「シーズンの頭は3月頃(秋冬なら9月頃)なので

どうかお早めにお越しください」などと

お伝えすることが多いのですが

なにも買っていただくために

煽っているわけではありません。

結構真心から申し上げている場合が

多いと思われます。。

 

店頭生地在庫イメージ

 

理由はいくつかありますが

まずは我々の仕入れ形態にあります。

よくご利用くださっている

顧客様はご存知の通り

店頭にはたくさんの現物生地が置かれ

それらを販売しております。

もちろんですがシーズンの終わりに向け

徐々に生地の在庫量が減っていきます。

ここでお客様からすれば

選べる生地の数が減ることになるのです。

とはいえ生地在庫量は大きな店舗で

数千着(数千柄とも言えます)分ございますので

選べるものがない…ということにはなりませんが

 

実は問題はそこではありません

 

シーズン初めには全体の在庫量ももちろんですが

一点物(もしくは二点物?)で

入ってきた“おいしい生地”が

たくさんある状態です。

(おいしい生地=いわゆる掘り出し物)

ここに現物生地を扱っているテーラーの

最大のうまみがあると思っていいと言えます。

 

仕入れ風景 バイイング

 

面白い柄や色の生地も

15~20着分のまとまったメーター数の生地は

売れ行き次第では滞留在庫となるリスクもあり

仕入れ中も消極的になることが多いですが

短いメーター数のものであれば

仕入れのハードルのようなものが下がり(笑)

積極的に仕入れることができます。

結果として私自身もグッとくるような生地は

この一点物の生地である場合が多いのです。

 

一点物生地イメージ

 

しかもこれらの生地は

生地屋さんにしてみれば1着単位では

なかなか売りにくい上に

在庫管理面からしても

なくしたい(売ってしまいたい)在庫なので

その分、安くで譲っていただける場合が多く

我々はそれらを販売価格に反映しますので

「なんでこのクオリティーのものがこの値段で…?」

という現象が起きやすいのです。

このクオリティー対比で

価格が優位であることも

シーズン頭にお越しいただきたい理由の一つです。

 

実際どんな生地があるのかというのも

載せようと思っておりましたが

とてつもなく長くなりそうなので

今回は割愛させていただきます^^;

(お越しいただいた際にでも

その一端をご覧いただけるようにいたします)

 

いい服地に出会えますよう

精一杯サポートさせていただきます。

 

新宿店 豊島

Staff投稿者豊島 [Toyoshima]

東京都出身
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長