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2025.05.27

別注 DORMEUIL-ROYAL MOHAIR-

【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】

 

こんにちは

Tailor Fukuoka新宿店の豊島です。

 

社内最大規模を誇る弊店には

常時6000柄以上の生地在庫がございますが

その在庫数がゆえ名玉も埋もれやすいのです。

今日はそこにスポットライトを当てようと思います。

 

別注 DORMEUIL-ROYAL MOHAIR-

 

タイトルにもありますが

DORMEUIL(ドーメル)社に別注した

ROYAL MOHAIR(ロイヤルモヘア)です。

 

ドーメルのモヘアシリーズは

ご存じの方も多いと思いますが

こちらとしてはこれにウエイトとハリコシを加えて

生産をしてもらうべくドーメルジャポンさんを通して

別注させてもらいました。

 

カラーは我々が思うスーツの定番色である

ネイビーとチャコールグレーの無地のみです。

 

通常MOHAIRシリーズで無地のラインナップですと

目付は大体260g/m程度になっているのですが

こちらは330g/mほどの目付となっています。

 

仕立てにおいてこの生地のコシと重さは

スーツの良し悪しを左右する

立体感に直結する最重要ポイントといえます。

せっかくのハイクラスな生地ですので

この点はこだわりたく別注させていただいた次第です。

 

重さだけでみれば完全に秋冬モノのボディとなりますが

組織はマットウースを採用しているため

秋冬生地にはない通気性を有しています。

(マットウースとは斜子織りといわれるもので

一般的にイメージしていただきやすい例を挙げると

オックスフォードがその織組織にあたります)

 

別注 DORMEUIL-ROYAL MOHAIR-2

 

織りとしては

平織り(春夏物トロピカル)と

綾織(秋冬物)の

間のような立ち位置なので

シーズン性なくお仕立てする場合が多いのですが

日本の気候を鑑みると

着用期間としては春秋冬の

スリーシーズンがお薦めです。

 

別注 DORMEUIL-ROYAL MOHAIR-3

 

先日とある顧客様のスリーピーススーツを

こちらでお仕立てさせていただきましたが

フルキャンバス仕様のPrestige LineのAuthenとの

組み合わせでしたので

それはそれは立体的な、まるでアーマーのような

スーツに仕立て上がっておりました。。

 

ここまでのクオリティの生地と縫製であれば

本式どおりの作りというか

タイムレスに仕立てるのが吉かと思うので

もし一任いただけるなら

流行に負けたりしないデザイン提案をさせていただきます。

 

決してスーツに限った話ではないですが

個人としてはハイグレードなものを買う際には

その道の信頼の置ける方に

身を預けることにしています。

もちろんコスト見ながらですが^^;

私もフィッターとして

最高の一着になるよう相対したいと思います。

 

ここぞの一着、といいますか

どこに出しても説得力のあるスーツなら

この素材が現在庫中では最上かと思いますので

どうかお見知りおきくださいませ。。

 

ではまたなにかれば

こちらでご紹介させていただきます!

 

別注 DORMEUIL-ROYAL MOHAIR-4

 

No.TS7217(navy),TS7218(charcoal)

Standard Line:¥154,000+tax(¥169,400)

Prestige Line:¥174,000+tax(¥191,400)

 

 新宿店 豊島

Staff投稿者豊島 [Toyoshima]

東京都出身
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長