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2024.01.09

尾州生地に注目

【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】

 

皆様こんにちは。

いつもテーラーフクオカのblogを

ご覧いただきありがとうございます。

テーラーフクオカ新宿店の伴です。

 

さて、今回は

『尾州生地に注目』

と、題してお届け致します。

1月7日に青山店の嶌野が尾州生地に

関して綴っておりましたので

私も便乗致します。

 

突然ですが皆様に質問です。

生地はどこの国の物が好きですか?

 

この質問は生地をお客様と選ぶにあたり

必ずお伺いする質問です。

 

多くのお客様がイタリア、イギリスと

お答えになり、日本製の生地を

お選びになる方は少ないのが現状です。

と言いますのも市場に出回る

生地は海外のそれが多く、

日本製生地はバブル崩壊後海外製との

競争に押されてオーダー屋さんで目に

するのはほとんどが海外製の生地です。

その関係から『日本製』には行きつき難い

環境にあります。

 

日本製の生地を語る上で外せないのが尾州。

 

 

尾州はご存知でしょうか。

尾州とはイタリアのプーリアやビエラと

比較されるほどの実力とクオリティーを

持つ生地生産地域です。

 

尾州は愛知県の一宮市を中心にみて

津島市や稲沢市、江南市、岐阜県羽島市

など愛知県尾張西部から岐阜県西濃エリアを

尾州と呼びます。

国内生産量のほとんどを占め、尾州は

毛織物王国と言われています。

それは何故かと申し上げますと

生地ができる工程である

紡績・撚糸・企画・製織・整理を尾州地域で

完結できる為です。

古来より木曽川の豊かな水源や肥沃な土地を利用して

麻から始まり絹、綿、ウールと時代の移ろいに

合わせて生産する内容を変化させてきました。

 

またこの地域が世界的に注目される理由は

絶滅寸前のションヘル織機を用い製織している事も

影響していると考えられます。

ションヘル織機に関しては以前、斉藤がブログに

綴っておりますので合わせてご覧下さい。

 

緯糸はシャトルを使いゆっくりと打ち込まれる為、

肉厚でもちっとした滑らかな仕上がりになります。

それが唯一無二の雰囲気を纏うと私は考えております。

 

 

現在、尾州産の生地をピックアップして店頭で

紹介をしておりますので是非ご覧下さい。

サンプルもございますのでお袖を

通して頂く事も可能ですよ。

 

 

尾州生地、日本製の良さを知って頂けますと幸いです。

それではまた。

 

Tailor Fukuoka新宿店