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2019.05.09

日本の夏と生地の進化

【Tailor Fukuoka Ginza Blog】


皆様こんにちは。 


テーラーフクオカ銀座店の木村です。 


先日、前から気になっていた

モロッカンオイルを購入しました。

ほのかなバニラの香りが心地よく

驚く程髪がサラサラになり

リピート確定の商品でした。

さて、本日はこちらのご紹介。



Order Suit:¥58,000+tax
(No.CMF3782)



日本の夏の定番。

様々な困難を乗り越えて1980年に発売された

ミユキ社のロングセラー商品シャリックです。

超強撚糸を使用した生地は固く、コシがあり

肌にまとわりつかず、風抜けも抜群。

湿度が高く、蒸し暑い日本の夏の救世主でした。

そんなシャリックの唯一にして最大の

欠点はその涼しさ故の生地の透け…。

しかし、そんな欠点を克服したのが

今回、ご紹介する新生ウールシャリック。

より細番手の強撚糸を使いシャリック本来の

軽さ、涼しさは損なわず生地の透けを抑えた

商品になっています。

どういう事かというと…


ミユキ シャリック



こちらが、従来のシャリック。

はっきりと透けているのがわかると思います。

この透け感では、シャツが透けるのはもちろん

スラックスも総裏にしなければ下着も

透けてしまいます。

ミユキ シャリック



そして、こちらが新生シャリック。

夏生地特有の透けはありますが

従来品と比べれば、その違いは一目瞭然。

目付けも210g程。


もちろん

スーツにおいて涼しさというのは

簡単には表せず、 生地の薄さも

もちろんですが 生地の重さや、生地の質感、

生地の色、スーツの仕立、なにより

その人の感じ方など様々な要因に

よって変わってくるものですが

この薄さに、この軽さ、日本の夏にここまで

向いている生地は他にはないでしょう。

生地は常に進化し続けています。

技術の向上により、より細番手の糸が

作れるようになり、様々な機能性をもった

生地が登場してきたりと。

それは日本の生地も例外ではなく

より良いものを、より日本にあったものを作ろうと

より上を目指し続ける人たちがいるのです。

今年の夏はそんなシャリックで快適に

過ごしてみてはいかがでしょうか。

銀座店 木村


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