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2022.12.18

着こなしブログ~タイポジション~

【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】

 

皆さまこんにちは!

新宿店の斉藤です。

 

先日ご紹介したポケットチーフ同様に、

オリジナルネクタイの種類が

以前と比べ格段に増えていることに

驚き、感動を覚えております

(復帰後5本ばかり買い足してしまいました・・・)。

 

テーラーフクオカ ネクタイ シルクネクタイ インポートタイ

Japan Silk Tie ¥5,400+tax(¥5,940)

Imported Silk Tie ¥7,400+tax(¥8,140)

 

ドレススタイリングのVゾーンには

欠かせないネクタイですが、

着用時にその剣先が垂れる高さ(タイポジション)は

時代性に伴う「気分」が反映されているように思います。

 

正しいとされるタイポジションは

「剣先がベルトの位置同じ高さ」であることが

セオリーとされておりますが、

これは今でも変わらず、間違いのない基準です。

全体のバランスも一番良く見えますし、

正しくスーツを着こなせている感も演出されますね。

 

しかしながら最近は股上は深め、

1本ないし2本のプリーツがしっかりと入っており、

尾錠をつけたり、サスペンダーで吊り上げたりするような

ベルトレス仕様のボトムスがトレンドとなっているため、

ウエスト位置が高い(ハイウエスト)傾向にあります。

 

ネクタイ 大剣

 

そのため、必然的にタイポジションはベルトの位置よりも

低くなるケースが多く見られるようになり、

セオリーから逸脱しているように感じますが、

それこそが今のファッションの潮流であり、

「気分」となります。

 

ネクタイ 大剣

 

↑の写真を見るに、

タイポジションがベルト位置から下がることで

ボトムスのハイウエスト感もさらに深まって見えて、

現代的な印象と脚長効果も付与されるように思います。

ジャケットの着丈も正しい長さに設定しているのであれば

律儀にベルト位置に大剣を収めると

アンバランスな気もしますね。

 

ネクタイ 大剣

 

イタリアンな発想から生まれた

小剣を長く取るようなタイの垂らし方も

作法としてはだいぶ市民権を得ております。

特に今回のスタイリングのようなデニムパンツを合わせた

カジュアルな雰囲気にはハマりやすい垂らし方ですね

(個人的には2枚上の写真のような、

大剣側を長く取る垂らし方を

今後は推奨していきたい・・・それが今の気分・・・)。

 

ネクタイ 大剣

 

世の流行によって今までセオリーとされてきたこと、

タブーとされてきたことが全然OKになることは、

社会現象全体を見渡してもよくあることです

(キャッシュレスやら、テレワークやら)。

ただしファッションの場合(特にドレス分野)は、

TPOに応じたルールや、スタイリングによってNGと

されることが存在していることは忘れていけません。

 

「型を知らずに型を崩すのは

”型なし(形なし)”ということ」

最近、ファッションの大先輩から賜った金言です。

何事もまずはルールやセオリーを知り、

自分ごとに消化した上で

自分らしく表現することが

正しく認められるための手順だと思います。

 

今回のタイポジションについても

セオリーを理解した上で、時代の流れを汲み取りながら、

柔軟に自分らしく表現できればALLOKな気がします。

 

まとまりのない締め方となってしまいましたが、

ぜひルールに囚われることなく

「気分」が発端でもいいので

ファッションを楽しんで頂けたら!

ということが言いたかったのです。。。

 

斉藤