Blog

ブログ

2025.07.01

ファッションはパズルゲーム?

【Tailor Fukuoka Kichijo-ji Blog】

 

皆さまこんにちは!

テーラーフクオカ吉祥寺店の斉藤です。

 

今日から7月ということで

暦の上でも夏を迎えつつありますが、

なんだか何週間も前から

夏の始まりを迎えていたように思います。

 

そんな猛暑続く今日この頃ですので、

本日はクールダウンブログを。。。

(読みものとしてはボリュウミィなので、

人によってはカラダの一部がHOTHOTに

なってしまうかもしれないですね)

 

テーラーフクオカでは、

スーツ生地にジャケット生地、

シャツ生地までも含めるとなると、

おおよそ数千柄、数千色の生地を取り扱っております。

これについては一度でもテーラーフクオカの店舗に

足を運んだことのある方はご納得いただけるかと思います。

 

 

その数千種類の生地の中には、

生地で見る分には素敵でかっこいいのだけど、

「自分が着用するイメージが湧かないなぁ」とか、

「着てみたいけど合わせ方がわからないなぁ」といった

注釈が付く生地がけっこうあると思います

(というかほとんどがそうかも)。

 

たとえばこんなスーツ生地然り。

 

 

ミディアムブラウンに

ミドルサイズのグレンチェックが施されて、

如何にも洒落然としたビジュです。

何を持って一般的と言うかは置いといて、

一般的なビジネススーツとしては

採用されにくい色柄ですよね。

 

シャツでいえばこういうもの。

 

 

歴史のあるマドラスチェック柄ですが、

落とし込み方の想像がつかないと

なかなか手が伸びにくい代物です。

一歩間違うとあたりまえ体操をしそうな

二人の内の一人に間違われかねないですしね。

 

もちろんそれぞれに好みもあるでしょうから、

この手の色柄に無理に

チャレンジをしてもらいたいわけではなく、

「本当は着てみたいんだけど勇気が・・・」

という方の一歩が少しでも

軽くなればと思っている次第です。

 

ひとまず上記の2つを斉藤であれば、

いかに調理するか。

これには正解も不正解もないです!

という予防線は先んじて張らせてもらいます。笑

 

 

ブラウンのグレンチェックについては、

綿の白シャツを潔く合わせたいところ。

画像はワイドカラーですが、

タブカラーとかもアリでしょう。

そしてやっぱり暖色系の小物を合わせるのが吉で、

スーツが大柄な分、ネクタイは柄に余白のあるものが良い。

そうなると無地のネクタイもチョイスしたくなりますが、

シャツがプレーンな白シャツでのっぺりしがちなので、

画像のような小柄モノがおすすめです。

よく見るとネクタイの柄の色で

ブラウン同士を紐づけており、

いずれの色も浮くことがなく、

自然なコーディネートに見せるための

細かいけども大事なポイントになります。

 

 

続いてマドラスのサッカーシャツは、

みんなのユニフォーム紺ブレザーを合わせましょう。

マドラスとなるとアイビーというよりかは

プレッピーな印象が強いので、

トラウザーズはコードレーンあたりが落としどころかと。

シャツの主張が強い分、

チーフの挿し方は控えめにしましたが

実はバンダナ柄のチーフをセレクトしていたりと、

全体にアメリカンなムードを醸してみました。

これもマドラスが悪目立ちしないための工夫です。

 

とまあ、なんだか偉そうに講釈を垂れておりますが、

ここでタイトル回収となりまして、

上記2つのコーディネート思考を紐解いてみると

脳内ファッションパズルのピース同士を

しっくりくるように当てはめるが如く

組み立てていっただけに過ぎません。

 

 

ことファッション力の掘り下げをしようとすると

「センス」のあるなしで語られがちですが、

私のようにセンスのない者にとって、

「ファッションはセンスです」という断言は

死刑宣告に近しいものがあるので、

聞こえないフリをしています

(そして後天的に身につくセンスもあると信じています)。

 

話を戻しまして、何を言いたいかといいますと、

ファッションはパズルゲームのようであり、

そのパズルゲームのフィニッシュを

格好良く迎えるためには、

様々なかたちのピースが手札として

多くあった方が完成度が高くなるということです。

 

 

ドレススタイルからカジュアルスタイル、

素材や色合わせ・柄合わせ、

ルーツファッションやモードファッション、

お国柄や人種的な背景などなど・・・

挙げればキリがありませんが、

それらを出来る限り網羅しておくと、

そこから着想を得た組み合わせが生みだされ、

一段とファッションの幅に広がりが出ます

(一点突破型も悪くありませんが、

ファッションはある程度のつながりで出来ているので

好き嫌いせず様々なジャンルに

精通していると強いと思います)。

 

慣れるまでは照れ臭いかもしれませんが、

足元をノーソックススタイルにするだけでも、

こなれ感や抜け感が出てくれるので、

手っ取り早く「ソレっぽさ」が得られますよ。

 

ただし、一種の「ファッション感度」みたいなものを、

ある程度自分のものにして表現するためには、

時間とコストがどうしてもかかってしまいます。

これについてはなかなか避けようがなく、

むしろ時間やコストによる裏付けがないと

ただコピーしただけのハリボテコーデになってしまったり、

変に悪目立ちするだけのファッションになりかねません。

(一昔前のアパレル業界では、

洋服を買うための借金が出来たら一人前!

みたいなことも謳われてましたね。それはやりすぎ)。

 

 

そして、ネクタイやチーフはもちろん、

腕時計やベルト、シューズやソックス、

アイウェアや髪型、

バッグやその他アクセサリーなどの小物類で、

ファッションを「成立」させたり、

ファッションの「辻褄」を合わせたりもできるので、

小物使いの鍛錬は十分に必要で、

重要なカギを握る部分にもなります。

(仮に奇抜なサングラスを着用したいのなら、

他のアイテムにもそれ相応の奇抜さを付与しないと

いつまでもサングラスが浮いたままに

なっちゃうということです)

 

ここまで聞くと「そこまでストイックにはなれないよ・・・」

という声が聞こえてきそうですが、

それは至極当然であり、

先述の通り強要したいという話ではありません。

むしろそれをやるべきはファッション業界従事者である

我々サイドですから、是非とも頼ってくださいまし。

(前にも書きましたが、四六時中そんなことばかり

考えております)

 

大切なのはどこかしらが悪目立ちせずに、

「トータルしてなんだかイイね!」と思ってもらえること。

その裏にはたくさんのトライ&エラーが隠されています・・・

 

つらつらと書き呆けてまいりましたが、

いわゆる定番の紺無地やグレー無地、

シャドーストライプやカルゼ柄などといった

着るに手堅く、間違いのない色柄のものへ抱く

安心感や信頼感を疑う余地がないのは間違いないです。

 

ただ、ファッションの可能性を広げ、

装いをさらに楽しむためには、

少しばかりのチャレンジも必要かと思いますし、

皆さまが思うほど

難しいチャレンジではないかもしれません。

そのチャレンジの一助、

皆さまのパズルのピースを増やす一助、

ぜひ一手に担わせてください。

悪いようにはしませんので。

 

斉藤

 

誠に勝手ながら

Tailor Fukuoka全店では

下記日程を休業とさせていただきます

 

7月7日(月)

7月8日(火)

7月9日(水)

7月10日(木)

 

お問い合わせなどは7月11日(金)より

随時対応させていただきます

 

皆様にはご迷惑をお掛け致しますが

何卒よろしくお願い申し上げます

 

 

 

この度吉祥寺店のLINEアカウントが変わりました。

 

旧)Tailor Fukuoka 吉祥寺店

新)新Tailor Fukuoka 吉祥寺店

 

大変お手数ですが新アカウントへの

再登録をお願い致します。

 

①QRコード読み込みもしくは

ID入力で友達追加。

 

②トーク画面に

「フルネーム・電話番号下4桁」

を入力戴いて登録完了です

 

ID:@718couzh

 

 

手前都合で大変恐縮ではございますが、

旧アカウントにご連絡戴きましても

こちらで確認が取ることが出来ない状態でございます。

 

今後は、新Tailor Fukuoka吉祥寺店

LINEアカウントをご利用ください。

 

もちろん新規のお客様のご登録も大歓迎です。