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2020.09.19

くるみ釦の作り方

【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】

 

こんにちは!

新宿店の長谷川です。

 

突然ですが…

“くるみ釦”という釦をご存知でしょうか?

タキシードに付いている釦ですので

見覚えがある、

という方も多いかもしれませんね。

 

くるみ釦

 

くるみ釦という名称は

胡桃が由来するわけではなく、

生地を“包む”ことからこの名称となっています。

つつみボタンと呼ぶことも有り、

女性のセレモニー用スーツでも

ご注文が多い釦です。

 

実はこの釦、

手芸店や100円ショップに売っている

家庭用くるみ釦キットがあれば

自分で作ることが出来ます。

 

せっかくなので、

今日はくるみ釦の作り方についてご紹介致します。

 

くるみ釦

〈用意するもの〉

・チャコペンまたはチャコチョーク

・布切りハサミ

・くるみ釦キット(今回使用するのは接着剤が不要なタイプです)

・型紙(ほぼキットに付属しています)

・お好きな布地(写真は約10cm×15cmのハギレです)

 

〈作り方〉

くるみ釦

①生地に型紙に沿って印をつけます。

格子柄であれば、型紙を置く位置で

柄の出方が変わりますので

お好きな所で印を付けましょう。

 

くるみ釦

②カットします

(大きすぎても小さすぎても包めず失敗します。

型紙通りに切りましょう)

 

くるみ釦

③カットした生地を写真のように土台にセットします

※生地の裏表を間違えないようにセットしましょう

 

 

くるみ釦

④はめこみ台の中に生地と釦の土台を押し込み、

その上にのアシ部分になる金具を乗せます

 

くるみ釦

⑤釦のアシ部分になる金具を写真のように垂直に押し込みます

ぐっと金具がハマる音がしたらOKです。

※金具がぴったりはまらない状態で取り出すと

②からやり直しになります。ご注意を。

 

工場には

しっかりと押し込む機械がありますので

早々壊れませんが

手作りだとここの押し込みが甘くて壊れることも…

注意して行いましょう。

 

くるみ釦

⑥裏から押し出して完成!

①の工程でも触れましたが格子柄の生地だと

このように柄の出方が変わってきます。

 

工程字体はとても単純なので

慣れたらどんどん量産できます。

 

もしご自宅で試す機会があればぜひ。

少しのハギレでお好きなくるみ釦が出来ますよ。

お気に入りのジャケットの共地が余っていたら

くるみボタンに付け替えてみるのも

表情が変わって面白いかもしれませんね。

 

新宿店 長谷川

 

 

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Staff投稿者長谷川 [Hasegawa]

千葉県
服飾系の大学を経て入社。
若くして販売・企画・人事など様々な業務に携わってきた
社内随一のユーティリティプレイヤー。
安定感のある接客スタイルでデザイン提案なども信頼できる。