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2019.10.03

ふと、掴む E.THOMAS

【Tailor Fukuoka Ginza Blog】

 

皆様こんにちは。 

テーラーフクオカ銀座店の木村です。

 

もう気温も低くなり、そろそろ乾燥が

気になる季節になって来ましたね。

この時期は一瞬でもスキンケアを

怠るとすぐ悪影響が出てきそうなので

大変ですよね。

 

さて、本日はこちらのご紹介。

 

 E.THOMAS  

 

E.THOMAS

 

94-3201

W100%

Standard Line / ¥58,000+tax

Prestige Line / ¥60,000+tax

 

私も今作っている最中のブラウンの生地。

私のは国産フランネルの生地で仕立てていますが

こちらはイタリアの名門E.THOMAS社のモノ。

 

E.THOMASとは

1922年、スイス国境にほど近い

ルガーノという湖の一角で

Ernesto Thomas(エルネスト・トーマス)

によって創業されたメーカーで

イタリアのトップクラスのテキスタイルメーカーであり

高品質なウール素材をはじめ、

カシミアやシルクリネン、モヘアなどの

高級素材を混紡した

クオリティー、価値ともに非常に高い生地を

作り続けており、スーチングはもちろん

ジャケット生地も面白い生地をよく見かけます。

 

個人的には、

イタリアのテキスタイルメーカーの中でも

通好みな印象。

日本での知名度はさほど高くないですが

その生地のクオリティは

数ある生地の中でもトップククラス。

価格はトップブランドよりも

お値打ちな事が多く、

目利きが出来る方にはたまらない逸品だと思います。

 

販売員として

生地に触れ合う時間は多いですが、

その中でなんとなく雰囲気が良いなと思って

手にとって見ると

結構な確率でE.THOMASだったりします。

 

イタリアらしい光沢に、単色ではない色使い

Super130’Sのしなやかさ。

こういう生地は色っぽいという表現が

一番しっくりくる気がします。

 

私が仕立てているブラウンスーツには

更に濃いブラウンのウールタイを合わせようと、

個人的にしっくりくるウールタイを

必死に探している最中ですが

こちらの生地は普通の艷やかなシルクタイ

であれば難しく考える必要も無いでしょうね。

 

実はこの生地は紹介するつもりはなく

違う作業をしている時に、

ふと良さげな生地だと思って掴んだら

E.THOMAS。

これはブログで紹介するしか無いかと

思ってブログを書きました。

 

E.THOMAS

 

店内の生地量は今、ピークを迎えています。

皆様もたくさんの生地の中から

ふと掴んでしまうような生地に

出会えるかもしれませんね。