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2018.05.27

革靴のお手入れを!

Tailor Fukuoka Ginza Blog

 

皆様こんにちは。

テーラーフクオカ銀座店の波多野でございます。

 

今回は革靴のお手入れについて。

以前靴のデザインなどについてお話しましたが、

長年愛用出来るのが

グッドイヤーウェルト製法の革靴です。

最大の要因はソール(靴底)

の張替えができることです。

 

しかし前提としてアッパー(上部)の

状態が良好である必要があります!

そのためには日々のお手入れが最も重要。

 

皆様はどの様にお手入れをしていますか?

人それぞれ様式があるとは思いますが

基本的なものをお話できればと思います。

 

まず、着用後は必ずシューキーパーを装着。

 

 

シューツリー

 

これは非常に大切です。

1日着用した革靴はソールが反り返り、

アッパーにもシワが入ります。

 

シューキーパー無しだと着用する度に反り、

シワも深くなります。

そのシワからヒビ割れを起こしますし、

過剰な反りはグッドイヤーの重厚感を失くします。

 

シューキーパー選びはメンテナンスで

最も大切だと考えています。

 

購入した革靴の純正のものが確実ですが、

種類が豊富なお店で選ぶのも良いと思います!

 

ではお手入れに。

 

①付いたホコリを落とす

1日の着用で結構ホコリや砂が付きます。

よく使用されるのが馬毛のブラシ。

適度に柔らかく革を

傷つけずにホコリ等をはらえます。

 

ちなみに私は綿のタオルで

軽くはらう程度で馬毛は使っていません。

道具は最低限派です…

 

②リムーバーで汚れ落とし

革靴の汚れ落し剤があります。

 

リムーバー

 

モウブレイのものがあまりに有名。

少量布にとり、力を入れず

撫でるようにのばします。

 

力を入れて擦ってしまうと

革を傷めたり染みになったりします!

汚れ落としはたまにでいいと思います。

私は月に1回あるかないかです。

 

③クリームを塗り込む

塗り’’込む’’ここがミソだと思っています。

私は素手派です。

指にほんの少量の乳化性・油性クリーム

を取り革に塗り’’込み’’ます。

 

クレム

 

革をほぐし、クリームを浸透

させるようにと心掛けています。

 

ちなみに素手は汚れます!

布で良いです。

 

④ブラシで散らす

ここで使用するのが豚毛のブラシ。

 

豚毛ブラシ

 

馬毛に比べしっかりしています。

そのため指や布で不均一に塗られた

クリームを全体に行き渡らせます。

 

’’散らす’’これもミソです。

力強めに素早く動かします。

夏は汗をかきます!

コバ周辺もしっかり食い込ませましょう。

 

⑤拭き取る

ブラッシング後は不要なクリームを拭き取ります。

ここも力強めにしっかり拭きとります。

穴飾りがあると結構大変です…

 

⑥仕上げ

仕上げに使用されるのが羊毛のブラシ。

最も柔らかく細い毛のブラシで

ブラッシングすると上品な艶が出てきます。

私はグローブ型の化繊の布で済ませます!

 

⑦鏡面

さらにツヤツヤにする方は鏡面磨きの世界へ…

ポリッシュワックスと水で油膜をはり、

鏡のように仕上げます。

 

鏡面

 

SNS等をみていると本物の鏡のように

くっきり周囲が写るほど

ピカピカのものを拝見します。

 

私は個人的にマットに仕上げるのが好み。

ブラッシング後少し間をおいて

クリームを拭き取って終わることが多いです。

ここまで長くなりましたが

普段のお手入れは①→④→⑥

擦り傷が目立つところにクリームを

乗せてやる程度で十分かと!

 

長く愛用するためにはしっかり

メンテナンスしてください!

 

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