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2017.04.13

Super’sとは??

【 Tailor Fukuoka Ginza Blog】

 

みなさま、こんにちは。

銀座店の嶌野です。

 

さて、今回は「ウールのsuper表示」について。

僭越ながらお話させていただきます。

 

生地の耳の部分に

super100’s、

super120’sなどと、

よく書かれていますね。

 

Super120's メリノウール チェスターバリー

 

このsuper表示とは、

羊毛の細さを表示した数値です。

 

同じ1kgの羊毛でも

太い羊毛と細い羊毛では

本数が変わります。

ですから、同じ重さの羊毛なら

細い羊毛の方が細く長い糸を

紡ぐことが出来ます。

 

1kg100kmの糸を紡ぐことができる

細さの羊毛がsuper100’s

120kmならSuper120’s

数値が高いほど細く、

柔らかな羊毛になります。

 

羊毛

  

つまるところ、

Super表示の高い細い羊毛で、

細い織糸を紡ぎ、

それを織り上げていくことで

軽く、柔らかく、なめらかな生地に

仕上がるということです。

 

ちなみに、一般的な生地は

superでいうと

80程度。

 

100を超えると細めの羊毛。

130以上は上質な羊毛です。

(弊社のコルサルートはsuper140’sですよ!)

 

参考までに、

カノニコ社の生地がsuper100120クラス、

ゼニアの生地はsuper110150クラスですから

(もちろん、生地によって例外もあります)

 100を超えるものは

充分上質だと思います。

 

さて。

ここからが難しいところなのですが…

このsuper表示、

あくまで羊毛の太さの単位なのです。

 

元の羊毛の太さが同じでも、

どんな糸を紡ぐのか

どんな織り方で生地を織るのかで

仕上がりはまったく変わってくるのです。

 

例えて言うなら、

A5ランクの牛肉と同じです。

レシピによって

肉汁たっぷりのステーキにも、

ビーフジャーキーにもなり得ますが…

全く違いますよね。

 

Super’sというのは

あくまで素材の表記。

そのあとの工程で

生地の仕上がりが決まります。

 

羊

 

わかりやすい目安の1つではありますが、

あくまでも目安は目安。

1つの参考として

ご覧になってくださいね。

 

 

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