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2016.09.23

水牛と水牛風

【Tailor Fukuoka Ginza Blog】

 

みなさま、こんにちは!

銀座店の嶌野です。

 

 

先日、デッドストックのボタン

仕分け作業をしておりました。

大量のボタンを見続けていると

目が乾きますね・・・ 

 

ボタン

 

 

仕分け作業中、結構時間をとられたのが

本水牛のボタンと

水牛に似せたフェイクの

プラスチックのボタンの見分け。

 

こちらの写真、水牛ボタンの中に、

2つだけプラスチックのボタンが。

 

 

写真では細かなところまで伝わらないので、

違いが全くわかりませんね・・・

 

一応正解は、

右の2つがプラスチック。

後は全て本水牛ボタンです。

 

 

さて、なにが違うのか…!

 

 

プラスチックの水牛風ボタンは、

つるっとしていて、表面が綺麗なんですね。

 

水牛風ボタン 

プラスチックボタン

 

対して、本物の水牛ボタンは、動物の角ですから、

表面に細かいムラがあり、

爪の筋のような筋がはいります。

 

本水牛ボタン

水牛ボタン 

 

横から見るとはっきりと違いがわかります。

 

本水牛ボタン

水牛ボタン

 

 

水牛風ボタン

プラスチックボタン 

 

天然素材ですから、

1つとして同じものがないのも魅力です。

 

プラスチックボタンはよくみると

全て同じマーブル柄。

 

スーツの状態で見分けるときは

ボタンの柄の違いに注目したほうが

わかりやすいと思います。

 

 

プラスチックボタンと水牛ボタンは

もちろん材質が違うので

「重さ」「音」もけっこう違います。

この辺りは慣れないと分かりにくいかもしれませんが…

やはり重量も音も水牛ボタンのほうが重く、

プラスチックボタンは軽いので、ボタンの入った袋を振ると

カラカラといかにも軽そうな音がします。

 

1つ1つはわずかな違いですが、

その違いが、スーツになったときに

水牛ボタン独特の重厚感や味わいとなってきます。

 

ちなみに、水牛など天然素材のボタンが高級と言われる所以は

(もちろん原料コストの問題はありますが)

「表面がツルツルではない」というところにあります。

 

触ってわかるようなざらつきはありませんが、

削り出しボタンのため、研磨をかけても微細な凹凸が残ります。

つるつるしていないため

指がかかりやすく、生地もすべりにくいため

ボタンとして使いやすい、ということメリットがあるのだそうです。

(私にはそこまでわからないので…

見た目や美しい経年変化が一番の理由だと思いますが!)

 

写真ではボタンの雰囲気の違いまで

伝わりませんから、

ぜひ実物で見比べてみてくださいね。

 

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