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2015.01.29

本格靴の製法~グッドイヤーウェルト製法~

【Tailor Fukuoka Ginza Blog】

 

ついこの間年が明けたと思っていたら、

2015年も残すところ約11ヶ月となりました。

光陰矢のごとしとは

よく言ったもので、

改めて一日一日を大切に

過ごしていこうと思う今日この頃。

 

皆さまこんにちは。

銀座店のシューマイスターこと斉藤です。

 

初ブログで靴好きを公言したものの、

その片鱗を、なかなか皆さまに

お披露目できずにいたことを

深くお詫び申し上げます。反省。

 

というわけで今回は靴について

少し語らせて頂こうと思いますが、

中でも「製法」に焦点をあてて

お話したいと思います。

 

革靴 製法

 

一言に靴といいましても、

その「製法」はいくつか存在し、

それには歴史的背景や、靴の用途、

コストの面などさまざまな

複合的要因が関わっております。

 

本音としては詳細の詳細まで

お話したいところですが、

収まりきらないこと間違いなし

なので、ざっくり説明させて頂きます。

 

中でも有名どころを

いくつか挙げさせていただきますと、

外せないのがグッドイヤーウェルト製法。

本格靴でも最も多く

使用されているであろう製法です。

 

特に英国靴に多くみられる製法でありますが、

開発されたのはアメリカ。

元々英国で手縫いで作られていた

製法(ハンドソーンウェルト製法)を

大量生産目的、つまり機械を利用し、効率化を

図ったことから生まれた製法です。

実にアメリカらしいですね。

とはいえ職人による手仕事無しでは

成立しない製法ではあるので、

自然とコストも高くなります。

ゆえに高級靴と呼ばれるものには

欠かすことができない製法なのです。

goodyear_welt_1

ざっくりですが、こちらが

グッドイヤーウェルト製法の作り。

見ただけで理解できた方は

靴マニアさんですね。

 

見た目の特徴を簡単に言うと、

がっちりとした印象。

というのもその名にもある通り、

ウェルトを介してアッパーと

アウトソールとを縫い合わせて

おりますゆえ、ウェルト(コバ)が

外に張り出すかたちになり、

英国靴特有の堅牢さ、

質実剛健さがあらわれてきます。

わかりやすいところでいうと

Tricker’sのカントリーライン

あたりでしょうか。

続いて、作り自体の特性、

履き心地についてですが・・・

 

おっと、このままだと予想どうり

収拾がつかなくなり、

夜明けを迎えてしまいそうなので、

今回はここまでにしておきます。

 

私の性格上、お約束したざっくりの説明ができず、

いくつかご紹介するつもりが

ひとつの製法の紹介すら終えることが

出来ませんでした。反省。

 

今後シリーズ化する方向で

検討させて頂きます。

 

斉藤靴ブログ。乞うご期待。