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2021.12.23

オーセンの細かい所を解説

【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】

 

皆様こんにちは。

テーラーフクオカ新宿店の加藤です。

 

オーセンは良い。

と何度も紹介をしていますが

なぜオーセンがそんなに良いのか。

あまり紹介していない細かな所を

お話できればと思います。

 

しかしながら、着やすいことは前提としているので

着やすさとは関係のない

仕様についてのご紹介です。

 

少々込み入った内容ですが

せっかくのオーセンモデルなので

お付き合い下さい。

 

まずはこちらの写真から。

 

 

オーセンは一枚衿で作られています。

手作業で、アイロンで引っ張ることで実現できる

手間のかかるものですが

さらにオーセンでは上衿にしゃくりを効かせています。

ここも本来よりも手作業が入り

難しい工程の一つなので

丁寧なモノづくりを感じます。

 

このしゃくりは、極端な言い方をすれば

決して必要不可欠なものではありません。

ですが、このしゃくりがあるからこそ

仕立て上がりが様になっています。

ここまで神経を使って作られているので優雅に見えます。

スーツは直線的なものよりも曲線的である方が綺麗です。

 

 

続いては立体的なラペルの表情です。

わかりやすいように、平面に置かせて

撮影しましたが綺麗にラペルが立っていますね。

ここにはハリのある毛芯を用いて

構築的に仕上げています。

 

 

スーツでは、ラペルの立体度がある方が

仕立ては良いとされていますので

ここは一般的なスーツとは差が出ます。

平面で見るとこのような感じ。

3つ釦段返りにしていることもありますが

良いロールですね。

生地だけだとペタンとなりやすいところを

芯が補ってくれています。

 

 

また、標準仕様であるナット釦が

このようなネイビーベースの服地には相性ピカイチです。

オーセンはまず第一にネイビー系の生地と特段相性がいいので

良く引き立ちます。

 

普遍的で、クラシックなナット釦が

合わない理由がありませんので

このくらいの濃茶の色が良いのではないでしょうか。

 

細かい所を知っているのとそうでない場合だけで

見え方は異なるはずです。

様々なモデルがあり、色んな特徴がそれぞれありますが

オーセンティックスーツとして完成されているのが

このオーセンです。

着ていただくだけでも一般のスーツとは

違いがわかっていただけるので

ぜひ店頭で羽織るだけでもご体感してみてはいかがでしょうか。

 

テーラーフクオカ新宿店 加藤

 

Staff投稿者加藤 [Kato]

東京都
入社以来トラッドファッションを得意としているため
クラシックな提案などに定評あり。
現在新宿のシューケア担当として店内の靴やお客様のシューケアの
アドバイスなどを行っている。
こうみえても全国大会出場経験のあるバスケットマンでもある。