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2020.05.02

シャツの釦選びは重要なのか

【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】

 

皆様こんにちは。

テーラーフクオカ新宿店の加藤です。

 

今回はシャツの釦、それもさらに絞って

なぜ高瀬貝を我々が勧めるのかお話致します。

 

まず初めに高瀬貝とは殻高13cmほどの

沖縄の食用の貝で、沖縄だけで

年間で約50トン漁獲されているため

広く流通しています。

近年放流によって増殖する可能性も

あるようなのでさらに流通数が

増えていく可能性もあります。

 

釦に加工して作られる理由として

殻が非常に高く天然の釦の中では

強度があること、貝特有の角度によって

七色に光りエレガントに見えることなどが

挙げられます。

 

他の貝釦には白蝶貝、黒蝶貝がありますが

希少性も高瀬貝に比べ高く、コストもかかります。

光沢は他に類を見ないほど綺麗ですが、

お堅く見えたり耐久性は決して高くないので

デリケートです。

 

高瀬貝の場合、

光沢はあるものの程がよく、

多様なデザインにもフィットしながらも

シャツのグレードを一層上げてくれる

優れものなのです。

 

例として3つのシャツを

ご覧ください。

 

 

こちらは麻混紡のシャツですが、

古くから麻と貝釦は合わせの定番。

程のいい高瀬貝で色気がより

引き立っています。

プラスチックだとこの色気や

仕立ての良さは中々出せません。

 

 

続いてはカジュアルチェック。

この場合ループタブにしているため

タイドアップ前提。

カジュアル度はやや高いものの

品の良い仕立てに見えるのが

グッとくるポイントです。

 

 

最後に生地にも艶のあるこちら。

言わずもがな、気品がありエレガントに

見えて主張しすぎない高瀬貝がいい役割を

果たしています。

ドレッシー寄りに仕立てましたが

高瀬貝はやはり合わせやすいです。

 

このように高瀬貝はどのシャツにも

ちょうどいい具合にシャツに馴染みます。

特に釦は意外と目に付く箇所。

オーダーシャツならここまで

こだわるといいかもしれません。

 

なお、高瀬貝は¥1,000+taxで作成可能です。

 

高瀬貝で特別なオーダーシャツを

仕立ててみてはいかがでしょうか。

 

Tailor Fukuoka 新宿店 加藤

 

 

 

Staff投稿者加藤 [Kato]

東京都
入社以来トラッドファッションを得意としているため
クラシックな提案などに定評あり。
現在新宿のシューケア担当として店内の靴やお客様のシューケアの
アドバイスなどを行っている。
こうみえても全国大会出場経験のあるバスケットマンでもある。