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2022.02.25

春夏物スーツの裏地は背抜き?総裏?

【Tailor Fukuoka Kichijo-ji Blog】

 

 

皆様こんにちは、

Tailor Fukuoka吉祥寺店の齊藤です。

 

 

皆様、春夏スーツの準備はお済みですか?

 

私たちテーラーフクオカのスタッフは既に春夏物の着用期間になりました。

春夏物は秋冬に比べ通気性の良いものが多いので、

正直、まだ寒く感じますが、

オーダーから仕上がりまではお時間をいただきますので、

ご注文のタイミング的にはいい時期です。

 

 

さて、

春夏スーツのご注文の際に、

皆様悩まれるのが裏地のはり方になります。

一般的に湿度の高い日本では「夏場は背抜き」「冬場は総裏」、

と分けられている方も多いかと思いますが、

おすすめは総裏です。

 

 

まず背抜きを選択する一番の理由(メリット)として「通気性」があげられます。

背中の部分は表生地一枚のみでの仕立てなのでその分通気性が良くなります。

ですがデメリットもあります。

皮脂や汗などによる汚れ・傷みが直接、表生地に響いてしまうことです。

 

反対に総裏であれば、

裏地が皮脂汚れなどから表生地を守ってくれるので、

表生地の傷みが緩和されます。

 

ただポリエステル素材の裏地を用いた総裏は、

ポリエステルのデメリットである通気性と吸湿性の低さが要因となり、

夏場は暑く感じるかと思います。

(スタンダードライン標準の裏地はポリエステル素材となっています)

 

 

 

 

そこでおすすめが、

キュプラ素材を使って総裏に仕立てていただくことです。

キュプラはコットンリンター(コットンの種の回りの産毛のようなもの)から

作られる再生繊維であり、吸湿性、放湿性がよく蒸れにくいため、

夏場の総裏仕立てにおすすめできます。

 

スタンダードラインでキュプラ裏地をお使いになる場合、

¥3,000(¥3,300)からご利用いただけます。

(プレステージライン標準の裏地はキュプラ素材となります)

 

個人的にはキュプラ素材の静電気が起きにくい所がお気に入りで、

夏場でも、冬場でもキュプラは欠かせないです。

 

 

いかがでしたでしょうか、

皆様のオーダーのご参考になれば幸いです。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。