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ブログ2026.02.11
ハードマンズリネンとは
【Tailor Fukuoka -テーラーフクオカ- 吉祥寺 Blog】
皆さまこんにちは!
テーラーフクオカ吉祥寺店の斉藤です。
※2/11(水)は祝日のため、
青山店・吉祥寺店ともに営業いたします。
本日は、顧客様のお手元に届いている、
今月のDMにて入荷のお知らせをいたしました
「ハードマンズリネン」についてお話いたします
(少し踏み込んだお話にもなっています)。
いわゆるアイリッシュリネンの製造元の
代表格とされるHerdmans(ハードマンズ)社は
歴史は古く1835年にアイルランドにて設立され、
そのリネンの品質の高さから
「リネンのロールスロイス」とも
称されております。
しかしながら、ロールスロイスと
比喩されるだけあって、2000年代以降の
大量生産大量消費のムーブメントには
当然マッチングせず、2004年に業務停止となりました。
その後、ハードマンズ社は南アフリカの政府系の会社の
子会社となり、アイルランド工場で使用されていた
紡績機は南アフリカに移され、引き続き生産を続けていたそう。
しかしアイリッシュリネンたる所以である、
細番手の糸の紡績、生地の製織が安定的でなく、
満足のいく品質を保つことが難しくなったようで、
南アフリカのハードマンズ社はなくなっております。
その南アフリカ社への移転と同時期に
ハードマンズ家よりライセンスを受け、
アイリッシュリネンの伝統と技術を絶やぬようにと、
中国での紡績も始めていたとのこと。
結果的には、中国での紡績・製織が
ハードマンズ家のお眼鏡にかなっており、
現行品はそのクオリティを保ちながら
ブランドも現存しているということです。
やや話は飛びますが、
ハードマンズ社に漏れず、
アイリッシュリネンと呼ばれる
リネン生地の生産背景についてです。
リネン生地の原料であるフラックス(亜麻)は
当初はアイルランド産のものを使用していたそうですが、
実際にはフランス産やベルギー産を使用することが
ほとんどで、今日のアイルランドにも
フラックス農園や紡績工場は残っていないとのこと
(世界のフラックス生産量の80%以上が
ヨーロッパであり、そのうちの8割がフランス、
1.5割がベルギーだそうです)。
つまり、
アイリッシュリネンを紐解いてみると
リネン生地に造詣が深く、歴史の裏付けもある
ハードマンズ家のような人たちが
フランス産の高品質のフラックスを厳選使用し、
糸の紡績、生地の製織を
地元で行っていたということのようです。
業界的にこの手の話は少なくなく、
いわゆるひとつの生産国論争にも
発展するのですが、原料はどこ産?
糸の紡績はどこで?生地の製織はどこで?
製品であれば縫製はどこで?仕上げはどこで?
などなど目の付け所はたくさんありまして、
その実は「Made in 〇〇」を謳うには
そこまで厳格でなくとも良かったりします
(ここではあまり深堀りし過ぎないようにします。
マジカルラブリーのあれは漫才なのか・・・?)
少々話はそれましたが、
では、糸の紡績・生地の製織が中国へ移った
ハードマンズ社のリネンは
アイリッシュリネンではないのでしょうか
(一部は日本でも製織されているそうです)。
現行のハードマンズリネンが
純粋なアイルランド製ではないというのは
業界内では有名な話。
とはいえ
ハードマンズリネン=アイリッシュリネン
という認識はなくなっていないというのが
私の所感です。
その理由は、前述した通りで
かつてアイルランドで製造されていた
ハードマンズリネンも現行品と
変わらない流れで作られていたということから。
フランスから品質の高いフラックスの厳選調達し、
細番手の糸紡績・生地製織のノウハウを
漏れなく技術継承し、未だに「リネンのロールスロイス」と
謳われるトップクラスの生地を
生み出し続けていることによる
安心と信頼はむべなるかなといったところです。
しかしながら正直申しますと、
私も一介の洋服好きでありますので、
製造元、製造国がどこであるかという点は
非常に気になり、気にしている部分でもあります。
ただそれは、品質が伴っていなかったり、
商品に説得力を感じられないという
心配ごとがあるからです
(生産国が代わったことで、
残念なことになってしまうブランドもあれば、
生産背景を誇示する代わりに、
ものすごく値上がりしてしまったブランドもありますよね。
どちらも生き残るための手段・・・)。
ライセンスブランドすべてというわけでは
ないのかもしれませんが、
そのブランドが長年守ってきた品質やデザインには
例外なくプライドがあり、その冠を名乗らせる以上、
本家サイドは下手なプロダクトにGOサインを
出すわけにはいかないはずです。
「ブランド」は「信頼」でもありますよね。
(私も一度その手の仕事をしておりましたので、
ライセンスを受ける側へのシビアさは
痛感しております)。
長らく話してまいりまして、
あまりまとまりがなくなってきましたが、
ひとつ言いたいこととしては、
「どこで作られたか」というのも大切ですが、
「何をどういう思いで作られてきたか」、
「どのようにして受け継がれていたか」という
視点でロマンを感じるのも良きということ。
今期展開いたしますハードマンズリネン、
定義上(便宜上?)「アイリッシュリネン」を
堂々と謳うことはできないのですが、
アイリッシュリネンへの誇りと伝統を
間違いなく継承している一品となっており、
それは実物を見て触っていただければ
わかっていただけると思います
(加えて破格でもあります・・・)。
一流の日本人シェフが日本で提供する
フランス料理はフランス料理ではないのか。
コンバースもリーバイスも
アメリカ製でないといけないのか。
AKB48は敦子と優子がいないとダメなのか。
古古古米は食米なのか。
2位じゃダメなのか。
などなど、議論は尽きませんが、
百聞は一見に及びませんので、
どうぞお確かめにいらしてください。
斉藤
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