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ブログ2025.09.07
~CHESTER BARRIE~英国らしい色と柄使いですね
【Tailor Fukuoka Ginza Blog】
皆様こんにちは。
テーラーフクオカ銀座店の横尾です。
本日はこちらの生地の紹介。
93-1597 Wool 100%
~CHESTER BARRIE(チェスターバリー)~
※こちらの生地は一点物になります
OrderSuit
StandardLine ¥84,000+tax(¥92,400)
PrestigeLine ¥104,000+tax(¥114,400)
生地の整理をしていた所
英国の既製服ブランド「CHESTER BARRIE」の
服地があり、その希少性とテキスタイルに
見惚れてしまったため、ぜひご紹介させて
いただきます。
サヴィル・ロウの店舗こそ
閉店してしまいましたが、
名だたるテーラーが立ち並ぶ
「スーツの聖地」において
既製服ブランドが長年鎮座して
いたのは稀有な例です。
調べてみると、創業者は
イギリス人ではなくアメリカ出身だそう。
米国が作成する英国のドレススタイルというと
「ラルフローレン」も近いですよね。
チェスターバリーの方が純粋なドレススタイルかと
思いますが。。
いずれにしても、他国籍の人間が「スーツの聖地」
にて成功を収めるのは簡単な事ではないはずです。
1937年にサヴィル・ロウに
店を構えたチェスターバリー。
当時は今よりも格段にビスポーク界隈の
権威争いは熾烈であったと思います。
また、歴史の長い界隈特有の
他所者に対する意識などもあったのでは
無いでしょうか。これはあくまで邪推ですが。
ついついチェスターバリーについての
解説が長くなってしまいました。
今回のテキスタイルは、
英国らしい落ち着いた雰囲気ながらも
随所にこだわりを感じるチェック柄です。
チャコールグレーのグレンチェックを
グラウンドに、赤・橙の糸がタテに、
パープル・ピンクの糸がヨコに交互に走り、
中々手の込んだ服地となっております。
また、秋物としても軽めの生地感で
最も使いやすいウェイトの服地かなと
思います。
今回のようなシックな色味の
生地にはもの凄くマッチしていますね。
この柄使いで尚且つヘビーウェイトですと
相当いかつい雰囲気になりそうですよね。
(そういった生地も勿論好みですが…)
色使いだけ見るとどこかスコティッシュな
雰囲気も感じますが、ベースの色味が非常に
シックですので、ドレススタイルにバッチリと
ハマりそうですね。
一点物の生地なので体型による制約こそ
ありますが、是非3ピースでのお仕立てを
おすすめいたします。
チェスターバリーの服地は
テーラーフクオカでも少なくなって
きています。
物があるうちに形にすることを
強くお勧めいたします。
本日もお付き合いいただき
ありがとうございました。
テーラーフクオカ銀座店
横尾